電気さくの資材について
電気さくは、様々な専用の資材を組み合わせてシステムを作ります
1 電気さく用電源装置(電気さく本器)
電気さくシステムに電気を流すための本体です
本器の電源は主に、12V乾電池タイプ(DC)、ソーラータイプ(SL)、AC100Vタイプ(AC/AD)の3種類があり、設置環境によって選べます
自動車用の12Vバッテリーなどを電源として使用できるタイプもあります
また、機種によって最大有効さく線距離(電気を流すことができる距離)が決まっているので、設置する距離やさく線の段数によって選択が必要です
実際の距離よりも有効さく線距離の小さな本器を使用すると電圧が上がらないことがあります
有効さく線距離の大きな機種は、電池交換の頻度も多くなるので、電池切れの心配がないソーラータイプやAC(AD)タイプがおすすめです
DC12V(乾電池)タイプ | ソーラータイプ | AC100Vタイプ | |
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使用環境 | 防雨型(屋外OK) | 防雨型(屋外OK) | 屋内型 |
長所 |
・本体価格が比較的安価 ・アルカリ乾電池単一形を使用できるものもあり手軽に使用できる ・防雨タイプなので、どこにでも設置ができる |
・ソーラーで発電し充電したバッテリーで稼働するので、電池切れの心配がなくランニングコストは低くなる ・防雨タイプなので日陰になる場所以外どこにでも設置ができる |
・コンセントから電源が取れるので電池切れの心配がない ・ハイパワー(長距離タイプ)の機種も稼働することができる |
短所 |
・電池切れになる心配がある ・電池が切れると新しい電池を購入する必要がある |
・価格が比較的高価 ・1週間悪天候が続くと充電ができす電圧が低下する心配がある |
・コンセントの近くでしか設置ができない ・雨のかからない場所に設置する必要がある |
最大有効さく線距離とは
本器が電気を流すことができるさく線の長さのことです
実際に電気さくで囲む距離 × さく線の段数
例) イノシシ2段張りで300m 囲む場合のさく線距離は
300(m)×2(段)=600m となります
2 アース棒
アースは電気さくの電気が循環する(動物に電気ショックを与える)ために欠かせないとても重要なパーツです
アースが設置されていなかったり、正しく設置されていないと、効果が発揮できないだけでなく本器の故障にもつながります
下記を参考に、適切に設置をしてください
3 支柱とガイシ
電気さくのさく線を固定するための資材です
本器からの電気を漏電させないよう、絶縁性のある専用資材を使用してください
園芸用の支柱や木材などは電気を通しやすいので、絶対に直接さく線を巻きつけたりしないでください
漏電の原因となり、電気さくの効果がなくなってしまします
支柱には、別途ガイシを取り付けるタイプと、ガイシが最初からついている一体型タイプの2種類あります
一体型タイプはガイシの取付や高さ調節が不要で作業が簡単にできるのでおすすめです
支柱+ガイシ タイプ | ガイシ一体型 タイプ | |
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長所 |
・ガイシの位置や間隔を自由に調整できる ・支柱とガイシをバラせるので、収納時のスペースが少なくて済む ・段数が少ない場合は、一体型より安くなる |
・ガイシの取付け・高さ調節が不要なので、作業効率が良い ・段数を増やしたいときにさく線を張る作業だけで可能(ガイシの追加が不要) ・段数が増えるとガイシ取付けタイプより安く済む ・内側にネットを引っ掛けられるフックがある |
短所 |
・ガイシの取付作業と高さ調節が必要 ・さく線の段数分のガイシが必要 ・段数を増やすと一体型より高くなる場合がある |
・ガイシの間隔を変えることができない ・ガイシが外せないので収納時にスペースが必要 |
4 さく線
電気を流すためのコードです
針金のようなアルミ線タイプと、ポリエチレンの繊維とステンレス線などをロープ上に編んだより線タイプがありますが、設置のしやすさなどからより線タイプがおすすめです
より線タイプに編みこまれている金属線は、ステンレス線やメッキ銅線などがあり、メッキ銅線の方が通電性は高いとされています
タイガーのより線タイプのさく線(PSコード)は、6~8本の金属線が外に出やすいよう特殊な方法で編みこまれており、しっかりと電気ショックを与えます
電気さくは、動物が鼻でさく線を触ったときに最も電気ショックを感じるため、動物の視認性が高い青色のさく線が有効だとされています
5 出入口
電気さくの出入口を作るための資材です
電気さくの電源を入れたままで開閉ができる樹脂製のグリップと、閉めるときにグリップを引っ掛けるフックを使用します
開けた際にグリップを地面に置くとそこから漏電するので、閉め忘れに注意してください
6 危険表示板
7 テスター
電気さくの通電状態のチェックに使用します
テスターには写真のように電圧をデジタルで表示するものや、おおよその電圧の強さを段階表示する簡易タイプのものがあります
3000V以下に下がっている場合は、効果が発揮できない恐れがありますので、柵の状況を点検するなど注意が必要です